時給を上げる努力ほど無駄なものはない

どうもナベヤンです。
以前本屋でこのような本を手に取りました。
この本の著者藤原和博氏は次のように述べておられました。
ハンバーガーショップの時給800円とマッキンゼーの時給8万円で100倍の格差が生まれている。日本国内でも時給の差は100倍ある。
と。そして稼いでいる大人は時給が高いのだ! という論調で話してありました。
この本の5章結論としては自分自身をレアカード化しよう! というものでした。レアな人材に仕事が集まる。そして、そのレアなカードの作り方は、
100人に1人のスキルを3つ作れば
1/100 × 1/100 × 1/100=1/100万
100万人に1人のスキルを身につけることができる。このような希少な人材となれば時給は上がる
確かにその通りです。希少な能力を身につけると時給は上がります。
そして、この本の筆頭に挙げられているスキルがプログラミングでした。時代のニーズを組んでいてわかります。
ただし、僕はスキルを身につけるのはいいけど、それで本当に豊かに生きることができるのかは微妙だと考えます。
そもそも時給が8万円ほどの外資コンサル系の組織の離職率のたかさはすごいし、スキルだけ優秀になればなるほど人に利用されやすくなります。
本記事の結論としては「時給を上げる努力ほど無駄なものはない」というものです。これについて深掘りしていきます。
目次
そもそもスキルを高めてまでなんで人に雇われたい?
時給を上げるために思いつくスキルといえば、
- プログラミング
- デザイン
- イラスト
- 動画編集
などなどですね。こういうスキルって確かにお金を生み出すことができる技術です。そして今注目されているスキルです。
ただ、これからプログラミングやデザインを学ぶって相当遠回りです。
上記あげたスキルはよく「スキルを磨く人」の典型的に最初に飛びつくものですが、特徴として「それ単体では仕事を受注するしかない」という点です。
いくらプログラミングができても、それによって稼ぐことはできないです。他人から依頼された仕事をこなして初めて収入になります。
デザインもイラストも動画編集も全部同様で、人から仕事をもらわないとダメです。
つまり、必ず労働をしなければお金が発生しないのです。この点で、「時間的な自由」が阻害されてしまいます。
下請け仕事はぶっちゃけ誰でもいい。
正直、スキルがある人なら仕事は誰に任せてもOKなんです。
例えば、僕が誰かプログラミングを書いて欲しいとして、ぶっちゃけプログラムが動けばなんでもいいです。
プログラマーが、
「もっと時給をあげてくれ」
って言ってきたら同じようなプログラムを書いてくれる人をもっと安くで雇います。今プログラミングを学んでいる人って次から次へと出てきています。
そして、プログラミングの最大の条件、動けばいいが達成したらそのあとは別に誰でもいいんですよ。
プログラミングってぶっちゃけた話、誰がやってもいいんですよ。MacのOSのOS Xをプログラミングした人のことなんて興味ないんです。
誰でもいいし、動けばいいんですよ。
さらに、ブログのイラストもぶっちゃけ誰でもいいし、それっぽかったらなんでもいいんですよ。
例えば、このブログのイラストなんて全て他の人に任せています。
この吹き出しの顔のイラストも僕の写真を送って500縁で作ってもらいましたよ。
ナベヤン
さらにこれも
これも500円ですし、
これも500円なんですよ。
もし、あなたが今イラストの勉強をしているとしたら、これくらいのクォリティを書かないと500円さえも稼げません。
さらに、イラストを毎回僕が依頼している人が
「1枚5000円にしてくれ」
って言ったら、僕は別の人に依頼するようになります。なぜなら次から次へとそこそこのクォリティで500円で書いてくれる人が出てくるからです。
イラストも外注する側からしたらよほど質が悪くなければ誰だっていいのです。
つまりまとめると、これらの下請け仕事は誰がやってもいいので単価が釣り上がることがなく、相場から離れることができないのです。
1年間で月収40万円を自動化した
僕は大学生の時に月収40万円を自動化しました。最初から収入を仕組み化することだけを念頭に置いてビジネスに取り組み、スキルを学んだからです。
もちろん、大学3年生の夏から大学4年生の夏前まで真剣にビジネスに取り組みましたよ。
ですが、下請け仕事をするためのスキルを磨くために勉強するのとどちらが大変かというと変わらないどころか、仕組みを作ろうとする方が簡単だと思います。
僕自身大学の授業でプログラミングを学んだことがあります。はるかにプログラミングの方が面倒臭いことが多いです。
しかも、ビジネスの仕組みは後々にずっと利益を生み続けてくれています。
「才能や能力と収入は全く関係がないという話〜高校の同期の15倍の生産性があることについて〜」の記事でも書きましたが、収入は能力には関係なく何に時間をかけたかに依存します。
そのスキルを身につけることにいくら苦労したかは関係ありません。イラストを書くのは非常に苦労するでしょうが、やはり1枚500円で外注されるレベルにしか稼げないのです。
ビジネスオーナー兼自営業者を目指すべき
最終的に自由な人生を送るためには、権利収入を得られるようにならないと厳しいです。
昔は社長になって人を雇って人に稼いでもらうことで権利収入を得るか、投資家になるしかありませんでした。
両方ともそこそこのハードルですが、今の時代個人がインターネットの仕組みを使うことで「自営業者」と「ビジネスオーナー」を兼任できるようになったのです。
本当にゆとりがあり、自分の人生を大切にしたい場合は収益を生み出す仕組みの中に入ってはいけないのです。
仕組みの中にいる間は、いつまでたっても労働者です。そうではなく、仕組みの外にいて収益だけ受け取りそのお金を運用する側に回らないとダメなのです。
「経営者になれ!」とは言いませんが、経営者のような考え方は持っておきましょう。